📒マイクロ法人設立~運営|⑥手続きのオンライン化

マイクロ法人の行政や金融機関とのやり取りは、ほとんどオンラインでできます。この記事では、手続きをオンライン化するために、何が必要か、それをどう使うかについて解説していきます。

目次

登記・供託オンライン申請システム(かんたん登記申請)

用途:法人の印鑑証明書、登記事項証明書を取得する時に使う。
利用手続き:ユーザー登録が必要。すぐに使える。
利用時の注意点:WEBブラウザで利用可能だが、ブラウザの設定をする必要がある。マイナンバーカード(代表者)とICカードリーダー(またはマイナポータル連携済みのスマホ)が必要。

このシステムは、個人の住民票や印鑑証明書交付サービスの、法人版です。個人の場合はコンビニで取得できますが、法人の場合は法務局で取得します。

私のように、設立時に余分に印鑑証明書や登記事項証明書を取得していない場合は、必要な都度、証明書を交付してもらわないといけません。その時にこのシステムを使って、オンラインで交付申請します。

このシステムメニューの「かんたん登記申請」で証明書の交付申請を行い、オンラインで支払いをすると、数時間後に、証明書の準備ができた旨の案内が届きます。そして、最寄りの法務局で証明書を受け取ります。この時、印鑑カードも持参して下さい。

よく似たサービスで「かんたん証明書請求」というのがありますが、こちらは、印鑑証明書の交付ができませんので、必ず、「かんたん登記申請」を選んで下さい。

オンラインシステムの概要

行政のオンライン手続きのシステムでは、gBizID, e-Tax, eLTAX, e-Govなどたくさんの用語があって、混乱してしまいますね。分かりやすく図解すると、それぞれの関係は以下のようになっています。

次に、これらのシステムを利用するための手順について解説します。

gBizIDプライム

用途:e-Gov(社会保険関係)利用のために必須のID。将来的には、e-TaxやeLTAXのログインでも使えるようになる。
取得手続き:スマホのgBizIDアプリでマイナンバーカードを読み取り、申請する。

平日、日中(8:00〜20:00)に申請した場合、早ければ数時間〜当日中に発行完了メールが届きます。費用はかかりません。私の時は、申請は郵送で、印鑑証明書の提出も必要でした。いやぁ、デジタル化が進んで便利になりましたね。

e-Tax(国税電子申告・納税システム)

用途:国税に関する手続きおよび納税に使うシステム
利用手続き:法人用のIDである利用者識別番号(16桁)が必要。オンラインで即時発行。発行申請にはマイナンバーカードが必要。

e-Taxシステムには、「WEB版」と、PCにインストールして使う「e-Taxソフト」という専用アプリ(無料)があります。

主に、特定月に提出する届出(所得税徴収高計算書)などの通常の手続きでは、e-Tax(WEB版)を使います。ただし、年に一度の決算申告の時だけは、「e-Taxソフト」を使う必要があります。このソフトについては、後の「決算」の記事で詳しくご説明します。

あと、銀行がダイレクト納付に対応していれば、引き落し口座に設定します。ダイレクト納付の登録は、メッセージボックス内の「ダイレクト納付利用届出書」から手続きを行います。完了まで1ヶ月ほどかかるため、早めに申請すると良いです。これで、いつでも、無料で税金(国税)を納めることができるようになります。

eLTAX(地方税ポータルシステム)

用途:地方税に関する手続きおよび納税に使うシステム
利用手続き:法人用のIDである利用者IDが必要。PCdesk(WEB版)からオンラインで即時発行。発行申請にはマイナンバーカードが必要。

eLTAXのシステムであるPCdeskにはWEB版と、DL版がありますが、両方とも使います。それぞれ用途が違うので、使い分けします。なお、DL版が使えるのはWindowsだけなので、ご注意を。
WEB版:管理・届出・納税
利用届出(新規)、住所変更、ダイレクト納付の口座登録、納税、メッセージ確認などに使う。
DL版:申告書作成・送信
法人税・住民税・事業税の申告書作成、電子申告データの送信などに使う。

主に、給与支払報告書、法定調書などの届出でPCdesk(DL版)を使います。決算では、PCdesk(DL版)とPCdesk(WEB版)の両方を使います。

また、e-Taxと同じく、銀行がダイレクト納付に対応していれば、引き落し口座に設定します。これで、いつでも、無料で税金(地方税)を納めることができるようになります。

口座登録画面で「金融機関名」を選択し、画面に「金融機関サイトへ」というボタンが表示される場合は、オンラインで申込が可能です。そうでない場合は、紙の書類(口座振替依頼書)の郵送が必要です。この手続きも通常1〜2週間(長ければ1ヶ月程度)かかるため、早めに申請すると良いです。

https://www.eltax.lta.go.jp

e-Gov(行政ポータルシステム)

用途:社会保険関係の手続きに使うシステム
利用手続き:先に取得したgBizIDプライムを使ってシステムにログインする。

e-Govの利用には、ブラウザではなく「専用アプリ」が必要です。申請データの作成や電子署名の付与には、「e-Gov電子申請アプリケーション」という専用ソフト(無料)をPCにインストールする必要があります。

e-Govについては、この専用ソフトだけを使えばOKです。WEBでも使えそうに見えますが、実際には、使える機能が制限されており、結局、専用ソフトを使うことになるので推奨されません。

主に、毎月の社会保険料の支払額(マイクロ法人の場合は、毎月同じですが)の通知確認と算定基礎届の提出に使います。

また、gBizIDでログインする場合、メールアドレスの変更には注意が必要です。 gBizID側で登録メールアドレスを変更すると、e-Govとの連携が切れたり、新着通知が来なかったりする場合があります。

私にも、そのようなトラブルが発生しました。もしトラブルが解消しないようであれば、一旦アカウントを削除してから、再度、登録設定を行ってみて下さい。私の場合は、これで正しく動作するようになりました。

※このスキームには前提があります。「はじめに」も合わせてお読み下さい。

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