退職前に考えたこと。|なぜ、早期退職を決断できたか?

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いつ、早期退職するか?

私は、元々定年まで働くつもりはありませんでした。30歳代くらいの時に、朧気ながら、55歳ぐらいから第2の人生を歩みたいと考えていました。

加えて、毎日夜遅くまで仕事をする生活を、これからもずっと続けるのはいやだなぁという思いもありました。

ただ、管理職になって、責任ある仕事を担当するようになると、なかなか仕事の区切りがつきません。途中、異動になって仕事がリセットされる事はあったものの、そのタイミングは突然訪れるもので、その時に退職するというのは、まず無理でした。

何か良いタイミングはないか? そう考えた時、役職定年が頭に浮かびました。これは、ずっと前からタイミングが決まっている。当然、役職を降りるので仕事も変わる。仕事の区切りとしてはちょうどよい。上司には退職の半年前から話しておけば、迷惑をかけないで済む。

退職のタイミングは、これで決まり。

で、退職して経済的に成り立つの?

退職するとなると、まず真っ先に思うのがこれ。
私の場合、以前から家計の管理としてMoneyforward Meを導入していたので、年間、何にどのくらい使っているのかは簡単に把握することができました。

支出については、費目別に集計し、数年間の平均値を出して支出の目安としました。とりあえず、支出は抑えたいので、この段階で削れるものは、削って年間支出を見積もりました。

収入については、今まで殆どが給与です。退職後はそれがごっそり無くなるわけですから、ここはちょっと不安になりますね。皮算用ですが、こんな風に考えました。

 60歳まで:アルバイトで毎月10万円 (起業で+α)
 65歳まで:iDecoの年金受給 + アルバイト で毎月10万円以上 
 65歳以降:年金受給 +(アルバイト無でもOK)で毎月10万円以上
これに、投資収入毎月10万円を見込んで、年間240万円。妻の収入も合わせて、年間400万円弱ぐらいの手取り。

これらのデータをExcelに入力し、70歳まで資産シミュレーションをしてみました。65歳までは資産が減るものの、生活資金に困るレベルのものではありませんでした。もし収入不足の時は、アルバイトを増やせば何とかなるなと思いましたし、最悪でも、退職金を注ぎ込めば10年は大丈夫かなと。その10年の間に、また対応策を考えれば良い。そう、楽観的に考えました。

実際には、投資収入が予想を遥かに上回り、資産が減る見込みだったのが、逆に増える結果になりました。これは、本当にラッキーだったと思います。

ここで使った資産シミュレーションするツール(Excelシート)を、こちらの特典パックに収録しています。

子供の大学費用は大丈夫か?

何と言っても、子供が大学に通う時期に一番お金がかかります。ざっと2人で2,000万円!!

上の子が大学に通っている頃は、まだバリバリ働いているときだったので、大学費用は毎月の給与から捻出できました。でも、下の子が大学に通っている間に、私は退職するのです。それなら、事前に必要な資金を用意しておくしかない。

そう覚悟して、地道にコツコツお金を貯めました。そして、何とか入学前に資金を準備することができました。ここでも、ジュニアNISAに貯めた資産が株高で倍増してくれたのは、ラッキーでした。

家族にはどう話そう?

ここまでで、経済的な面では目処が付き、退職自体はできそうなところまで来ました。ただ、今まで考えてきたのは、全部、自分都合のことばかり。会社を辞めると言ったら、家族は一体どう思うだろうか。 驚くかな?反対するかな?不安になるかな?いや、自分勝手だと怒るかな?

前から早期退職することを考えていた事、役職定年が退職のタイミングとして一番良い事、現在の仕事の状況、経済的な事など、家族に説明してみました。

妻は、私に強い意志がなく、何となく退職するように見えたのか、退職を「もったいない」と言っていました。でも、子供たちが問題なく大学を卒業できるなら、後は私達で何とかなるし、会社を辞めても構わないわよという感じでした。

一方、子供たちは、最初、驚きましたが、特別な反応はなく、私の説明を聞いて、あっさり了解してしまいました。ちょっと、拍子抜けした感じでしたね。

というわけで、少し複雑な心境になりましたが、家族の了解も得ることができました。

いざ、早期退職へ

自分の方の退職の準備は整いました。次は、会社の方です。いよいよ、早期退職へ一歩踏み出す時が来ました。

仕事終わりの夜、20時頃、上司に相談を持ちかけます。退職の意思を伝えるも、慰留されます。ですが、もう決心は変わりません。その場で「はい、分かりました」とはなりませんでしたが、数日後、了承していただきました。

もう、後戻りはできない。早期退職が私にとって正解かどうかは分かりません。でも、今までの生活を続けるという道と、未知で不安だけど、可能性のある新しい道のどっちを行くかと聞かれたら、私はワクワクする道を選んじゃうんですね。

退職の手続きで、やらないといけない事はたくさんありましたが、やり方は明確に決まっているので粛々とやるだけでした。それ以外の、退職連絡のメールを考える、お礼のお菓子を配る、送別会をどうするかなど、決まった手続きのない事の方が、どう対応するのが良いのか分からず、大変だった記憶があります。

そして、気付けば、退職の日を迎えていました。

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