【光回線節約術】事業者変更のリアル。大渋滞の罠。(第2回)

固定費の削減としてインパクトの大きい光回線の見直しですが、いざやってみると意外な盲点や、当日の「大渋滞」に巻き込まれることがあります。今回は10G(ギガ)回線での事例をベースに、失敗しないタイムラインや注意すべきポイントを、私の視点を交えて分かりやすくお伝えします。皆さんの固定費節約の参考になれば嬉しいです。

格安光回線事業者を探すには、前回記事をご覧ください。

目次

光回線の事業者変更、失敗しないための事前準備とスケジュール

光回線の乗り換え(事業者変更)をスムーズに成功させる最大のコツは、とにかく「前月の初日」から計画的に動き出すことです。焦ってギリギリに行動すると、翌月の希望日に切り替わらなかったり、余分な月額料金が発生してしまったりすることがあります。

まず、現在のプロバイダの契約更新月を迎えたら、その「初日」に動くようにします。具体的な流れとしては以下のステップを意識されると分かりやすいかと思います。

更新月の1日に、現在契約しているプロバイダへ「事業者変更承諾番号」の発行を申し込みます。数日後に番号が送られてきたら、それを使って新プロバイダへ「翌月1日から開始」する形で契約を申し込みます。こうして前月のうちに手続きを完了させておくことで、回線の切り替え工事日(宅内工事がない場合でも論理的な切り替え日が必要になります)を確実に翌月1日に設定することができます。

ちなみに、「事業者変更承諾番号には15日間の有効期限があるから、早く取りすぎるとマズイのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。でも大丈夫です。この15日以内というのは「新プロバイダへの申し込みを完了させる期限」のことであって、15日以内に回線を切り替えなければいけないという意味ではありません。前月の初旬に申し込んでも、翌月1日の切り替えを指定すれば何の問題もありません。

プロバイダの「引き止め」や解約条件の罠に注意する

いざ事業者変更をしようとすると、多くのプロバイダで最初のハードルになるのが「解約・乗り換えの案内が見つけにくい」という点です。これはプロバイダ側も顧客を失いたくないため、意図的にリンクを分かりにくい場所に配置しているケースが多々あります。WEB上では手続きが完結せず、電話受付のみというところも珍しくありません。このあたりは、少し根気が必要になるポイントです。

さらに見落としがちなのが「工事費の分割払いの残債」です。契約更新月を迎えて違約金はかからないはずなのに、初期の工事費の分割払いがまだ残っているために、解約時に一括返済を求められるケースがあります。私の契約にもこの文言があり、泣く泣く更新月の前月に残債を一括返済することになりました。その結果、最後の1月分の工事費割引が得られないという小さな損失も発生してしまいました。

こうしたプロバイダ側の必死の防衛策に対抗するのは正直手間がかかりますが、私は「2年に1度、今後の固定費を削減するためのアルバイト」だと割り切って楽しむようにしています。事前の契約書チェックは、面倒でもやっておく価値がありますね。

切断から開通まで14.5時間!切り替え当日のリアルなドキュメント

宅内工事がない事業者変更であっても、切り替え当日(1日)は回線が不通になる時間がどうしても発生します。特に10G回線などの場合は「IPv6(IPoE)接続」の切り替え処理がプロバイダ間でバッティングするため、ネットの「大渋滞」が起こりやすいのです。ここで、私が実際に経験した当日のタイムラインをご紹介します。

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10:00 IPv6廃止申請

切替え当日の朝10:00、まずは旧プロバイダの「IPv6廃止申請」を行うためにカスタマーセンターへ電話を入れました。しかし、同じように月初に手続きをする人で混み合っているのか、なかなかオペレーターに繋がりません。結局40分以上待ってようやく申請が完了しました。窓口からは「3〜24時間以内に廃止される」との案内を受けます。

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21:31 旧回線切断(インターネット不通)

その後、状況をこまめにチェックしながら待っていると、夜の21:31にようやく回線の切断を確認しました。ここからインターネットが完全に不通の時間が始まります。そのまま翌朝を迎え、午前10:00頃に旧プロバイダから「IPv6廃止完了」のメールが届きましたが、まだ新プロバイダ側では繋がりません。新プロバイダのマイページでは「工事完了」のステータスになっているのに不通が続くため、少し不安になる時間帯です。

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翌日14:00 新回線開通

時々、ルーターを再起動し、出力されるルーターログをじっくり確認しました。最終的に、新プロバイダから「IPv6設定完了」のメールが届き、14:00にようやく新しい回線での開通を確認できました。

回線が切断されてから、実に「14.5時間」もの時間がかかったことになります。月初の1日は申し込みが集中して処理が遅れがちになるため、最悪「丸1日はネットが使えない」という覚悟を持っておいた方が精神的にも楽だと思います。

乗り換え当日をパニックにならずに乗り切るための3つの知恵

こうした長時間の不通リスクがあるからこそ、当日を快適に、そして安心して過ごすためのテクニックがいくつかあります。私が実践して役に立ったポイントを3つにまとめました。

1つ目は、しっかりとした「バックアップ環境(代替ネット環境)」を用意しておくことです。私は、基本料0円で必要なときだけトッピングできる「povo」のモバイル回線を利用し、「24時間データ使い放題(330円/日)」を契約して当日のネット環境をしのぎました。この具体的なバックアップ環境構築法については、次回の第3回で詳しくお伝えする予定です。ただし、バックアップへの切り替えは「実際に元の回線が切れてから」にするのがスマートです。早まると無駄なコストになってしまいますからね。

2つ目は、現在の接続状況を可視化することです。ネットが繋がっているのか、あるいはどこのプロバイダを経由しているのか調べる際、私は「プロバイダ確認君(IPoE確認君)」というサイトを活用しています。これを使えば、切り替わりの瞬間が視覚的にはっきりと分かるので非常に重宝します。また、ルーターの接続設定はあらかじめ「自動検出」にしておくのがおすすめです。プロバイダによって接続方式が異なるため、固定設定のままだと回線自体は繋がっているのにネットに出られないという罠にハマってしまいます。

3つ目は、少し意外かもしれませんが「AIの活用」です。ルーターが繋がらないとき、英数字が並ぶ難解な「ルーターログ」をコピーしてAIに「これどういう状態?」と尋ねてみるのです。するとAIが「今は旧プロバイダの認証が外れるのを待っている状態ですね」「新プロバイダのIPアドレスを取得しようとしています」と、現在の進行状況をわかりやすく解説してくれます。これがあるだけで「今どうなっているか分からない」という恐怖やイライラがなくなり、ものすごく安心できるので本当にオススメしたい活用法です。

なお、月初の1日に乗り換える場合、切り替え日当日は旧プロバイダの回線も一部使っていますが、基本的に料金がかかるのは「前月末日まで」となります。当日の利用分については旧プロバイダ側が無料で開放してくれている形になるので、二重課金の心配はありません。その点は安心して手続きを進めてくださいね。

プロバイダによっては1日解約でも当月分の料金が発生する場合があるため、事前の確認をおすすめします

少しの手間と数時間の不通リスクはありますが、一度乗り換えてしまえばその後はずっと安い固定費の恩恵を受けられます。皆さんもぜひ、事前の準備とバックアップを万全にして、光回線の節約にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

次回は、事業者変更当日に使ったバックアップ体制について詳しくご紹介します。

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