人体常在菌を育てよう。|驚くべき自然の力。

現代社会では除菌や抗菌が当たり前になっていますが、果たしてそれは本当に体にとって良いことなのか。10年くらい前に、ある書籍を読んで、考え方が根本から変わりました。この記事では、それ以来、私が実践している「常在菌を育てる生活」についてお伝えします。

ただし、あくまで個人の体験談であり、人によっては合わない場合もあるので、体調に合わせて調整してください。

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脱・石鹸生活のススメ

私は現在、お風呂で石鹸を使いません。お湯のシャワーを体に当てながら、素手で体を擦るだけです。これだけで驚くほどスッキリし、肌の調子も整います。嘘だと思うかもしれませんが、本当です。私も最初は、信じられませんでした。何せ、何十年も続けてきた習慣ですからね。

実は、タモリさんや福山雅治さんは、石鹸やシャンプーを使わずにお湯だけで汚れを落とす「タモリ式入浴法」や「湯シャン」の先駆者として有名です。彼らが年齢を重ねても若々しく、肌や髪のツヤを保っている姿は、過剰な洗浄が必ずしも正解ではないことを物語っている気がします。

私の場合、最初は皮脂のベタつきが気になりました。でも、次第に体が必要な分だけの皮脂を出すようになり、自然な状態に落ち着きます。 つまり、石鹸で脂を落としすぎたために、体が脂分を供給しなきゃと過剰に反応していただけだったんですね。

そうは言っても、洗髪については、シャンプーとリンスを使っています。「湯シャン」だと髪の毛のボリュームが出ず、ベタッとしてしまうので、ここだけは文明の利器を使って補っています。(笑)

資本主義と「余計な消費」のループ

私たちが暮らす、日本は資本主義の国です。今や、世界中のほとんどの国が資本主義の仕組みを導入しています。そして、その世界は、常に消費を拡大させることを求める社会でもあります。

太ったらジムへ行く、肌が荒れたらクリームを塗る。 本来、食べる量を調整すればジムに通う必要はありませんし、洗いすぎなければ保湿クリームもいりません。それでも、資本主義の仕組みは、太ることによる健康リスクを煽り、快適さを全面に押し出して物欲を掻き立てます。

よくよく考えれば、人間が持つ本来の防御機構をわざわざ壊して、その補填のために新たなコストを生み出しているのは、「余計な消費」をしているということです。まさに、地球の資源を食い潰しているかのようですね。

そういう事に気付いてからは、いろいろな所で様々な広告を目にすると、私は懐疑的な目でそれを見るようになりました。本当に、その機能は必要なのか? 人間が本来持っている自然の力で対応できないか? こういう視点はずっと持ち続けたいと思います。

DNAと自然の知恵

もうひとつ、私が、本来人間が持っている自然力を活かすべきと考える理由は、人の遺伝子(DNA)の変化のスピードです。人類が技術を駆使して生活し始めた期間は、数百万年に及ぶ人類史から見ればごくわずかな時間です。私たちのDNAは、まだ現代の急激な環境変化に適応しきれていません。

極端な事を言えば、原始人と同じ生活をすることが、最もDNAの能力を最大化させる生活の仕方だと思うのです。おそらく、原始人は、石鹸を使うこともないし、1日3食でもない。それで、健康だったのです。

もちろん、現代の医療を否定するつもりは全くありません。医療の進歩は人間のDNAの変化を待たなくても寿命を伸ばすことができています。現代の人に比べて、原始人は、病気になれば死亡率は高かったでしょうし、様々な感染症で多くの人が亡くなったと思います。

だからこそ、健康でいるうちは、自然のままが一番良いのではないか、そう思うようになりました。太古から続く自然の仕組み、つまりDNAに刻まれた知恵を利用することが、最もコストがかからず健康的な生き方だと思うのです。

腸内細菌に学ぶ「バランス」の重要性

最近の研究では、腸内環境が人間の免疫力に大きな影響を与えることが分かってきました。例えば、花粉症などのアレルギー疾患も、腸内細菌の多様性や、特定の菌がバランス良く存在しているかどうかで発症のリスクが変わると言われています。

腸内には無数の細菌が共存していますが、大切なのは特定の菌を排除することではなく、多様な菌がバランスを保っている状態です。 「良い菌だけを残す」という発想は、かえって特定の菌による支配を許すリスクを孕んでいます。多様性があるからこそ、有害な菌の増殖を抑えることができます。「菌をもって菌を制す」みたいな考え方です。

この考え方は、皮膚の上の常在菌にも言えます。肌の健康を守る主役は、表皮ブドウ球菌(善玉菌)です。彼らは皮脂を食べて脂肪酸を作り出し、肌を弱酸性に保つことで、病原性の強い黄色ブドウ球菌(悪玉菌)の増殖を抑えてくれています。

しかし、石鹸で過剰に洗い流したり、消毒を繰り返したりすると、この表皮ブドウ球菌が激減してしまいます。バリアがなくなった肌はアルカリ性に傾き、黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。これが、肌荒れやアトピー性皮膚炎、化膿などのトラブルを引き起こす大きな要因の一つなのです。

「清潔にしよう」と思って一生懸命洗うことが、皮肉にも悪玉菌に有利な環境を作ってしまう。ここにも、自然のバランスを保つことの重要性が隠されています。

私は毎朝のヨーグルトで菌を補いつつ、安易に抗生物質などの薬に頼らず、まずは安静にして自力で治す力を大切にしています。また、1日2食の記事でも紹介しましたが、私は花粉症の症状は出ますが、薬は使いません。

いつか、腸内細菌のバランスがとれて、花粉症の症状が出なくなった時、それまでの習慣が正しかったのだと証明される日が来るのを楽しみにしています。

まとめ

私は、過度な清潔を捨て、自然なバランスを取り戻すことが、真の免疫力向上につながると信じています。除菌・抗菌が叫ばれる現代だからこそ、文明の利器に頼らず、自分の体に住む常在菌を味方につける生活を続けていこうと思っています。結構、シンプルでコストのかからないのが、セミリタイア生活に合っています。

私が10年くらい前に出会った書籍というのは、以下の2冊です。私のマインドセットになった、非常にためになる書籍でした。

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